仕事・人生に悩みがある人は必読!「苦しかったときの話をしようか」著:森岡 毅 氏

キャリア

今回のブログでは、日本を代表するマーケターであり実業家の森岡 毅さんが書かれた「苦しかったときの話をしようか」を紹介します。

本書は仕事やキャリア、人生に不安がある方のための「虎の巻」である。

実は本書は、厳しいビジネス社会を生き抜くために必要な考え方を、愛する娘さんのために”あの”最強のマーケターである森岡さんが本気で書き上げた本なのです。

そしてその内容は、森岡さんの娘さんと同じく「これから社会人になる学生の皆さん」はもちろん、「全てのビジネスマン」に役立つ内容となっております!それでは、そんな本書を森岡さんの言葉をお借りしながら、ご紹介していきます!

強みを活かせる環境こそが、自分を成長させる

キャリア戦略とは、その人の目的達成のために、その人が持っている”特徴”を認識して、その特徴が強みに変わる文脈を探して泳いでいく、その勝ち筋を考えるということ

「やりたいことが分からない・・・」

そんな悩みを抱える方は少なくありません。このような漠然とした悩みを解決するためには、まず自分自身を深く理解することが大切です。

自分の「特徴」は、他人と比較することではなく、自分の内面から見つけるものです。そのため、相対的な思考ではなく、自分に対する洞察を深める必要があります。

皆さんがこれまで歩んでこられた人生の中で、少なからず、自分が得意だと感じることや、無意識的にし続けていられることが誰にでも存在するはずです。

たとえば、だれとでもすぐに打ち解けることができる人は、それがその人の特徴と言えます。何事にもまず効率的な方法を考えて行動する人も、それもその人の特徴です。

一つたとえ話をしましょう。炎タイプの人が水の中で戦ってしまうと、その炎の力をうまく発揮することができず、むしろ自分にとって不利な状況になってしまいます。同様に、自分の特徴を無視して不向きな環境で頑張っても、本来の強みを活かすことができません。

つまり、自分の特徴を認識できたら、あとはその特徴を強みとして活かせる仕事やスキル、キャリアを選ぶことが重要であるということです。

まずは、自分の強みを見つけることで、キャリア選択の第一歩を踏み出してみてください。

強みは好きなことのなかにある

強みとは「自分の特徴」「特徴を活かす文脈」のセットです。社会との関わりの中で自分が気持ちよかった瞬間を挙げることで、自分の強みを見つけることができます。

少し解釈しにくい表現だったかもしれませんが、「まだ自分の強みがわからない・・・」という方は以下の説明を参考にしてみてください。

森岡さんは、世の中の人々の強みを大きく3つに区分しています。まずはこの3区分のうち、どれが自分の中心になりそうかを探っていきます。あなたが心地よかった文脈に当てはまりそうな強みはどれでしょうか?

  1. Thinking(シンキング)
    • 考える力:戦略性が強みになる人。知的好奇心が満たされるものが趣味になっていることが多く、若干理屈っぽいと思われるかもしれません。
  2. Communication(コミュニケーション)
    • 伝える力:人と繋がる力が強みになる人。友達や知り合いが増えることが好きで、社交性が高い。
  3. Leadership(リーダーシップ)
    • 変化を起こす力:人を動かす力が強みになる人。何かを達成することや挑戦するのが好きで精神的にタフ。お山の大将になるのが好きな人もいます。

自分の強みを知れば、キャリア戦略は随分楽になります。たくさんの正解の中から排除すべきは少ない不正解。就職するなら、自分の身につけたい職能で配属してくれる会社を選ぶことが重要です。

会社に依存せず、スキルに依存せよ

君がいくら会社に惚れ込んで結婚したくても、会社はどうしても君とは結婚できない

自分の特徴を確認したら次はそれを磨くことが重要です。

本書では、「会社に依存するのではなく、自分のスキルに依存すること」をオススメしています。会社はいつなくなってもおかしくありませんし、いつクビになるかもわかりません。

会社をクビになった際に次の就職先が見つからない人は、まさにスキルではなく会社に依存してきた人です。一方で、本当に自分のスキルを磨いた人は次々とより良い会社に転職することができ、会社と対等に話し合うことも可能です。

この社会で生きていくためには、自分のスキルを持つことこそが最も維持可能な財産です。お金や家がなくなっても、頭の中の知識や経験、能力だけは自分の生活の糧を生み出します。

また、スキルがあれば、AIに仕事を奪われる心配もありません。そのため、就職先を選ぶ際には、自分を成長させてくれる会社に入ることが大事です。逆に選んではいけない会社は、何も身につかない会社です。

「何かのプロになれているのか?」と自問自答することが重要です。どこに勤めているのかではなく、「自分はこれができます!」と言える人になることが戦略的なキャリア形成を実現する際の重要な論点です。

成長するには常に120%の負荷をかけること

成長速度を加速するためには、常に自分に120%の負荷をかける挑戦を続けることが重要です。

筋肉の成長も同じで、120%ほどの負荷をかけることで、大きく、強くなるのです。なぜなら、人間は心地よい環境にいたり、負荷に慣れてしまうと本能的に成長を止めてしまう生き物だからです。

人間は理性的に正しい判断をしているつもりでも、変化やリスクを避ける方を無意識に選んでしまいます。つまり、安全な道を選びがちなんです。この性質を理解した上で、成長を感じなくなった時には、自分を意識的に追い込む必要があります。

皆さんも去年と変わらない自分に気づいたら、それは成長していない証拠です。自分の強みに磨きをかけるための行動を始めましょう!

常に120%の負荷がかかる場所に身を置き続けることが、自分のスキルを磨くことにつながるのです。

不安なのは成長している証拠

失敗しない人生そのものが、最悪の大失敗ではないのか?

5章から6章にかけての「苦しかったときの話をしようか」「自分の“弱さ”とどう向き合うのか?」で特に印象的で、自分を鼓舞してくれたのが「不安なのは君が挑戦している証拠だ。」という言葉です。

挑戦しないことで失敗を避けるよりも、挑戦することで失敗を経験する自分の方が圧倒的に強くなれるのです。挑戦しない人生にも不安はつきもので、それは自信のない人が抱える永遠に拭えない不安です。どちらの道にも不安があるなら、挑戦する不安を選ぶべきです。

私もキャリアを漠然と考えていた時期にどこか消えない不安がありました。ただ、自分の軸をしっかり定め、思い切って行動することで、挑戦しているからこその不安は感じるものの、以前のような少し後ろめたさを感じる不安とは異なり、前向きな不安に変わった気がします。

最後に

ここまで本書の紹介をしましたが、ほんの一部にすぎません。ここでは紹介しきれませんが、より良いキャリア・人生を歩むためのヒントが詰め込まれている1冊です。キャリア、そして人生に悩んでいる全ビジネスマン、学生が読むべき必読書であると思います。

  • 資本主義の本質
  • 年収を決める法則
  • 会社の将来性を見極めるコツ
  • 面接で緊張しなくなる魔法
  • 劣等感に襲われるとき
  • 行動を変えたいときのコツ

ほかにも上記のようなテーマも書かれているので、ぜひご興味を持たれた方は手に取って本書を読んでみてください!

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